
朝起きたらまず一番に自宅から1キロ離れた温室を見て回る。
変わったことはないか、どのくらいの花が切り取り時期か、 夜間に使われた燃料は何リットルか。
その中で最も楽しみにしているのが、自分で分配した品種の成長を見ることだ。
どんな花が咲いたか考えることで、温室への足取りが弾む。
「赤と赤を掛け合わせても赤ができるとは限らないから面白い。 年間五百種くらい試して、残るのはほんの一握り。でも、みんなかわいいから捨てられないんだよ」
本格的な作業はこの時期は朝8時ごろから。まずは出荷用の花を切る。花と花の間を歩きながら、夏はつぼみの段階で、今なら少し開かせ気味にして摘み取りをします。
切り取ったバラは束ねて集出荷施設の冷蔵庫に保管します。

二人で一列分の植え替え作業に、新しい苗を並べるため、 咲き終わった木を根こそぎ取ります。
土に植えていた時分は一苦労だったというが、扱いが簡単なロックウールに 変えてからは手間が軽減された。それでも中腰が続く作業に「バラは 華やかだけど、仕事は地味ですよ」
斉藤バラ園では12都県の花生産者による国内最大級の展覧会「関東東海花の 展覧会」のばら部門で2006年と2004年の2回、最高賞の農林水産大臣賞を 獲得しております。出品作は「ロードユミ」(06年)と「パラディ」(04年)。
「奇跡だよ」と照れくさそうに笑うが、バラ園を訪ねてきた東京都中央卸売市場の関係者は「2回取るなんてまずない。作りが丁寧だし、いつ来てもハウスにいる」と、バラ作りの姿勢をたたえています。
自慢のオリジナルはクリーム色の「シュークリーム」、妻にささげる「ミセスヒロコ」、愛子さま誕生日時にできた「プリンセスアイコ」など。
これまでに30品種ほど市場ベースに乗せた。売れ筋はクリスマスは赤、ブライダルには白、正月は黄色、ピンクは年間を通して需要があります。
近年、韓国や東南アジア、中東からの輸入が増えたというが、品質を誇る斉藤バラ園では
「記念日にいいバラを贈ってほしい」 と、対抗して安売りすることはしない。
バラの気高さだけでなく、作り手も潔い姿勢で
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